SR(球面)加工(金型・機構部品)

精度を要求される案件

お客様がSR(球面)加工が出来ないか?と言うことで、製作用図面とサンプル品を持って来社されました。
それは測定値(真球度)SR(真球度)のレンジが±3μmの精度が必要な物でした。

精度については当時SRでそこまでの加工実績も無く精度面において正直自信がありませんでしたが、まず試作品を製作し、先方様で検証をして頂くということで、チャレンジすることになりました。

まず、試作品を製作しましたが、当時弊社にはSRを測定する三次元測定機が無く直径とSRの深さのみ判断基準値の測定に頼り納品させていただきましたが、先方様にて真球度を測定して頂いたところ14μmとまだまだの精度で再度チャレンジをさせて頂く事になりました。

新しい設備を導入

加工方法、加工条件いろいろ模索しては近くの得意先様にて同スペックの測定機で測定させて頂くものの なかなか精度が出ず、当時使用していた機械メーカーにも数度と足を運んで頂き、テスト加工を繰り返し行ってもみましたが、良い結果が得られないという状況だったため、ついに精度の保障が安定してできる機械を導入しました。

導入の結果としては少数単位では精度は出せる様になりましたが、安定した精度保証(品質のばらつき)面 での構築不足(検査の徹底不足)及び納期面で先方様にご迷惑をおかけする事も多く、短納期対応および品質保証体制の確立(検査の徹底)のため三次元測定機を導入し、確立した品質保証体制の元、製品を納めさせて頂くことになりました。

部品加工

サンプルに負けない出来

設備が揃ったので、今度は人の力の見せ所です。
試行錯誤しながら様々な工夫をしました。

  • 刃物芯高の微調整
  • 0.01~0.02高、寸法精度、ヘソ残り対応
  • 刃物(バイト)の選定
  • 寸法制度でノーズR0.2(Rレンジ0.02~0.05)からR0.1(Rレンジ0.01以下)で加工
  • バイトの材種、バイト寿命、磨耗による寸法、仕上面精度の低下
  • 加工と測定が平行して出来るので、輪郭補正が速やかに取れる

努力のかいあって最終的には持ち込まれたサンプルにも負けない、SR(球面)全数測定、3μm以下のものを製作することができました。

実際の所、お客様に本当に満足して頂いているかは確認をとっていないのですが、今後精度面においては環境面(温度変化)などによる品質の安定がまだ不十分な点もあるため、これからも品質向上に努め、お客様に限り無く100%に近い満足をして頂ける製品を作り出せる様今後も努力いたします。

関連情報

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