金型に1本ずつ彫刻(車レンズの金型彫刻)

こんな加工ができるのか!?

30数年前のことですが、車のレンズの金型で、レンズ形状の全周にセレイション(スジ)を入れるという加工があり、「そのセレイション部の加工ができないか?」との相談がお客様からありました。

お客様の機械設備では加工が難しいため、何とかしてほしいとのことでした。(現在なら5軸加工機で加工する形状です。)

「こんな加工ができるのか?」

と正直思いましたが、社長の「何とかしましょう」の一言で受注するとこになりました。

うちの社長は設備対応ができないという事以外でお断りする事が滅多にありません。

1本ずつ刻む作業・短い納期

その日の夕方に金型が持込まれたのですが、お客様から「明後日には欲しい」という希望を頂きました。

あわててその日の夜から汎用の彫刻機で「ああすればできる」「こうすればできるのでは」と色々考えながら加工していきました。

(当時は5軸加工機がないため)3次元形状の面直にセレイションが入るものでしたので、既存の冶具等では難しく、時には車のジャッキをテ-ブルにセットしたり、専用冶具を急遽作成したりして連夜の徹夜作業でセレイションを1本ずつ加工していきました。

当社は、既存の治具では不可能な加工箇所合った治具を作成する事ができるため、当社ならではの作業も少なくありません。

アケボノは何とかする!

明後日、約束通りお客様に納品したところ、大変喜んで頂きました。

アケボノに相談すれば何とかしてもらえるという印象をお客様が持たれた様に思います。

当時より(現在も変わらず)社長から「お客様に喜んでもらえる仕事をしよう」「前向きにチャレンジしよう」「できませんという言葉は捨てよう」などなど色々聞かされてきました。

それは現在も「誠意・熱意・創意」の社訓として社員全員に受け継がれています。

金型彫刻

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